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本多摂の生活「旅(後編)」

 

 大学一回生の夏休みに、高校の頃の友達と二人で九州一周旅行をした(「旅(前編)」参照)。

最終日。今日中に家に帰り着くだろうという距離まで来た。ここからの道なら地図なしでも分かる。友達に先に帰ってもいいよと言うと彼は本当に飛ばして帰りやがった。そこから本当の意味での独走となった。でもかえって気楽だった。彼のことを気にせずにマイペースで走れるから。

 

今日でやっと家に帰れる! それで気が緩んだのか僕はこけた。飛行場の近くだった。こけた瞬間、轟音と共に飛行機が飛び立ったのを覚えている。まるで僕を揶揄するかの如く・・・・・・。

 

ライトは大破した。右の手のひらや左膝、左肘を擦り剥いた。痛いよ。マジで。真夏日の暑さと道路からの熱気が痛さを倍増させている気がした。

とりあえず近くのコンビニに行こうと自転車に乗ろうとした。しかし、右の手のひらをケガしてしまったのでグリップが握れない。包帯代わりにタオルを巻いた。さあ、行こうと乗って数メートル行くと妙に乗り心地が悪いのに気付いた。後輪がパンクしていた。あろうことかタイヤの側面が裂けている。こけたときにタイヤの側面をこすったのだ。自分の不運を呪った。呪わずにはいられなかった・・・・・・。

 

とりあえず近くのコンビニに・・・・・・。幸い近くにコンビニはあった。そこで傷口を水で洗い、オロナインH軟膏を塗った。手のひらのケガが一番つらかった。

パンク修理。これをクリアすればなんとかなる。しかし、何を隠そう、僕はそのときまでパンク修理などしたことがなかった。パンク修理セットの中に、パンク修理の仕方が書かれた紙があったのでそれを見ながら試みた。コンビの前で、営業妨害しながら悪戦苦闘すること数時間。結果は失敗。直ったかと思いきや穴が数カ所に及んでいたようで、すぐに空気が抜ける。空気を入れようにもケガをしているのは右の手のひら。思うように力が入らない。虫ゴムも新しいのに換えたら手持ちの空気入れでは空気が入らなくなってしまった。しまいには空気入れが壊れたようだ。パンクしたままで乗って帰ることも無理。ブロックタイヤなのでかえって疲れるからだ。無駄に体力を消耗するだけだ。

 

自転車屋で修理してもらえばいいじゃないかと思われる方もいらっしゃるかもしれないが、あいにく金の持ち合わせがなかった。さらにその日は日曜日。郵便局は閉まってんだよお〜〜〜!

 

「踏んだり蹴ったり」、「泣きっ面に蜂」とはこのことである。運が悪い日はとことん悪い。ついてないなんてもんじゃあないぞ! くそっ! なんて不幸の星の元に生まれたんだ!!

 

タクシーで帰ることもできた。電話して父や兄貴に車で迎えに来てもらうこともできただろう。しかし僕はもうひとつの手段を選ぶことにした―――。

 

今日中に帰れればいいやということで、僕はそこから家まで、自転車をおして帰った。何時間かかったことか。パンクしていなかったら、昼には帰宅している予定だった。着いたのは夜。テレビでは「知ってるつもり!?」のエンディング間近。

 

夏の日の苦い思い出である。

 

 

 


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